階段を1段づつひたすら積み上げる人

私が初めてマネジメントに携わった頃というのは、部門として「課」だったので課長になります。

その時の会社の組織図として最小ですから、配下は基本的にプレイヤーだったりよくてリーダークラスでした。

これが部長になって初めて配下にもマネジメント従事者(課長)を持つようになりました。

特にマネジメントに限った話ではないとは思うのですが、この配下の課長達の中で上手くいっていない人の傾向というのが、タイトルに上げた「階段を1段づつひたすら積み上げる人」です。

それも何段積み上げるのかわかってない感じで。

なので、ゴールが見えない(辿り着く先を見極めていないし、そもそもどこがゴールかわかってないのか)ので、仮に納期に未達だったとして「あとどのくらいで完成できるの?」と聞いても答えられない感じです。

□今回のポイント

そんな時に決まってこんなフィードバックしてます。

『例えばこのタスク(プロジェクト)を建物に見立てて、今建設してるとします。で、普通はその場合はまず設計から入って高さも幅も階層も、各階の高さ幅も決めるますね。で、要件定まってからいざ工事開始(遂行)となると思うのです。

転じてタスクに当てはめると、なんだってゴール(目的)がある訳で、その目的に到達するためにどうするか、を考えてプロセスを決める訳です。もちろん、それは予定ですから遂行中に修正する場合もありますが、なんであれ基本的なフローが決めて行動し始める訳です。

翻ってあなたの場合、そのゴールが不明確であり当然プロセスも定まっていないですから、今自分が全体のどの程度まで進んでいるかが見えない。建物の話に戻せば、地上から1段づつ階段積み上げて、この辺で2階にしようかな、また積み上げてこの辺で3階にしようかな、みたいな感覚で進めてる感じ。

なので積み上げた後を振り返ると1階~2階と2階~3階で段数もバラバラ、各フロアの高さも幅もバラバラで奇妙な建物になっちゃうんですよね。

で、今何階までできたの?と聞かれて〇階です、と答えられるだろうけど、あとどのくらいで完成?と聞かれれば答えられなくなりますよね。何階建てでどんなプロセスを踏むか定まっていないから。』

このフレーズ、結構言った記憶あります。

フレームワークって色々ありますが、シンプルにスタートからゴールをまず明確にする癖付けは必要ですね。

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