管理人について

はじめまして、S2ラボの管理人「S2マネージャー」です。

管理人の簡単な(長いけど)自己紹介しますと、高校を中退して音楽の学校に行きまして、詰まるところ学歴で言えば本当に何も無い感じです。


ミュージシャン目指して挫折した、という比較的ありがちなケースです。

そんな10代後半から20代前半を歩んでいたもので、いざ働きます!となると中々。


アルバイト探すにも困難でしたし、いざ働いても働くことに夢も希望のない人生なので「働く」→「すぐ辞める」→「ニート」→「お金なくなる」→「働く」→「すぐ辞める」を繰り返す何ら職務経歴と言えない20代を過ごしました。


迷走期~20代後半くらいまで~

20代は半年くらいしか続かない飲食店などのアルバイトをいくつかしつつ、半年くらいニートしつつ、たまに大手自動車会社の下請け工場などの派遣(住み込み、たまに食事付きの案件もあった)で働き、そこそこの収入を得つつも、やっぱすぐ辞めてまたニート、という流れでした。(ただただ実家に置いてくれていた親に感謝です)

そんな中で2008年のリーマンショックによって、所謂「派遣切り」がありました。


かつて自身も働いていた某大手自動車会社の24時間稼働の工場が昼間にも関わらず電気が消えて人も消えた姿をニュースで見たときはショックでした。

と言いつつ、実は管理人はその時にはもう派遣はやってませんでした。

20代も後半に差し掛かる頃、唐突に「デスクワークしたい!」と思ったわけです。


兎にも角にも何ら職務経歴と言える実績もなく、学歴もない自分が何を血迷ったか、という感じですがそう思ったんです。

何しろ20代はろくに続かないアルバイトかニートでした。

ただ、この間幸か不幸かオンラインゲームにハマっていました。

もう夢中でしたし中毒でしたね。
当時は現在のソシャゲと違い所謂「Time to Win」なPCゲームでした。
廃人なんて言葉もありましたね。

その結果、PCは慣れる事ができていました。
デスクワークも基本的な所作は何ら抵抗なくスムーズでしたね。


さすがにエンジニアクラスではないですが、PCも自作してましたしキッティングも普通にやってましたから、ITリテラシーはそこそこあったということでしょう。

そんなノンキャリアな管理人が入り込んだ業務が「コールセンター」でした。


黎明期~20代後半から30代中盤くらいまで~

コールセンターも正直よく飛び込んだな、というのが今現在の自分の感想です。


当時はテレマーケティングやテレアポなどのアウトバウンド(こちらから顧客に架電する)も盛んでしたので、所謂「カスタマーサポート」ではなく、このようにアウトバウンドが最初でした。

何せノンキャリアですし、何よりアルバイトもすぐ辞める人間ですし、友達もいない(泣)。


絶対にコミュ障だと自認していたので、よくコミュニケーション能力が絶大な業界に入ったな、と思いますが逆に言えば入りやすい業界であり、何より他業務は自分のキャリアで入れなかったのでしょう。

驚いたのは、そのテレマの業務が自分に思った以上にフィットしたことです。


獲得に向けて試行錯誤しながら向上心満々になっている自分がいました。気が付けば。


更に会社からも評価され、いつのまにかLDやSV※を任されていました。

※LD…リーダー SV…スーパーバイザー いずれもコールセンターでの管理職ポジション

出世というか、純粋に他人から評価された、という成功体験を得たわけです。

結果的にこの業界で働くことにやりがいを持つようになり、やるからには成功を積み重ねたいと強く思うようになり、つまりは社会人として歩むことにモチベーションを持つことができました。

この間も転職は繰り返しており何社かのコールセンターで働きましたが、「コールセンター」としての実績をしっかり積み重ね、自身もそこをしっかりと認識しアウトプット(職務経歴書)できたことが転職の成功理由だと踏んでます。

結果、大手企業のコールセンターに準社員(SV)として転職でき年収も増加、更に自分でも驚いたことは自分では恐らく無縁か果てしなくハードルが高いと思っていた正社員登用もされるに至りました。


飛躍~30代後半以降~

その会社ではその後本社に転勤になり、コールセンターの企画や業務改善など本部のプロジェクトに従事するようになります。

新センター構築にあたっての企画設計構築を一通り経験しました。

この頃には業界的にもどんどんITが導入されており、「コンタクトセンター」と名称も変わり始めており「AI」や「RPA」など新たなテクノロジーをどのように融合させるか、など考えるわけです。

どの業務にどのように取り入れるか、どんなツールが最適か、展示会などにも足を運び実際に自分の目で見て検討し、それを企画書にまとめて上奏する。


高校中退した管理人が”学ぶ”ことにここまで熱量持つのかとびっくりしたものです。

とはいえこの頃はコールセンターでオペレーター(契約社員やパート社員)のマネジメントこそ経験ありましたが、それでも名刺の肩書は「」でして、つまり役職無しの一般職でした。

欲望は人一倍強めだと認識している管理人ですが、キャリアに対して向上心というか欲を持つと果てしなくなるもので、「肩書がほしい!」とか「マネージャー職に就きたい」とか思うわけです。

こうなると、それを目指す場合の選択肢は2つでして、今の企業でキャリアパスを進めるか、転職するか、です。


管理人は後者を選択しました。

いつでも転職を含めた様々な機会を得る意味で、普段から色んな無料の転職エージェントサービスを登録しており、そこのキャリアシートやアップした職務経歴書に達成したミッションやプロジェクトを都度ブラッシュアップしていた事でオファーがあったのです。

ベンチャー企業でしたが200人程度の企業に転職し、初めて名刺に「課長」という肩書がつきました。

不安よりも期待でいっぱいでした。

それまで10年程度のキャリアの中で様々な上司を見てきましたし、同時に「自分ならこうする」「自分が管理職だったらこんなことしたい」など妄想レベルではあるものの常々考えていました。

なので、やっとできる!という喜びの方が強かったです。

その結果が失敗だったのであれば、振り返って反省して改善して向上させれば良い、という比較的割り切った考えで臨んだのですが、周りにも恵まれましたし何より自身がしっかりとパフォーマンスを発揮できたことで1年で部長職に至りました。

更に1年後には執行役員として支社の責任者にもなり、更に更に翌年には上席執行役員として事業部全体の責任者と管理本部も管掌するに至りました。

ベンチャー企業、というか要は中小企業ではありますが、結果的に年収も1,000万を超えるなど、20代のキャリアを考えるとよくここまでたどり着けたものだと自分でも思うものです。

現在~キャリアの折り返し~


現在40代ですが、その会社も離れ様々なプロジェクトに関わっており、所謂プロジェクトマネージャーを本業としつつ副業でコンサルをしながら今に至ります。

我々の年代だと定年も何歳になるのかな、とは思いますが60歳または65歳という現代における一般的な定年で考えると、ちょうど折り返し地点に来た状態です。

今はコンタクトセンター事業に括ってはいませんが、IT業界には引き続き関わっておりDXやBPR(業務の再構築)などで企業全体を底上げしパワーアップに貢献することが今後の管理人の主なミッションだと思っています。

そんな中で思うこと~マネジメントって~


すごく感じるのは、所謂Z世代などの若年層や30代、何なら40代の中でも目立つのは「管理職やりたくない」という考えの人が多いということでしょうか。

実際管理職は大変です。


かなり転職回数が多い管理人が今まで在籍していた企業で見てきた管理職(課長や部長など)は大体残業時間が多いです。

また、課長は部長に、部長は本部長や役員に、怒られたりしてる姿を見てきましたし、現在でも一般職の方やそういった配下の方々は同じようなシーンを目の当たりにしてるのでしょう。

昨今はコンプライアンスを重視し働きやすい環境になってきたので、平成のころまであったような怒鳴るとか昭和にあったような殴る蹴るなどは無くなってきてます(あったら即刻然るべき機関に通報しましょう)。

それでもフィードバックや指摘を受けることは当然あります。


こういったマネージャー達のミッションは自身が管轄する部門の売上目標を達成させることでありますから、目標がシンプルなのでダイレクトに査定され評価されるでしょう。

それだけにプレッシャーが大きく、精神的負荷が大きく増加すると思います。

しかしポジションやその企業の給与形態によるとはいえ、それだけの激務に見合う報酬と感じられなかったり、あるいは魅力的な報酬であってもその職務が見合わない、と思う人が増えたのだと思います。

働き方改革と言われる昨今の企業風土ないし就労者の志向の変革は、ワークライフバランスを強く意識するようになっていき、結果的に報酬が良くてもプライベートの時間が減ることを避忌する傾向です。

そうなると課長職や部長職などの管理職になりたがらない人が増えるため、そのポジションが空席になったり新設する際の抜擢が難航する訳です。企業によるでしょうが、就業規則で人事発令への一定の拘束力はあれど、それでも当人の意思も重要です。

重要、と綺麗ごと言ってますが、利の観点で見てもいやいや対応されても期待するパフォーマンスは得られない(やらされ仕事になる)ので、結局誰もハッピーになりません。

そうすると誰かが兼任したりしますが、その人のモチベーションが何であれ負荷が増加しますから、今後はその人がダウンしてしまう、などなど悪影響が尽きません。

どうしたいと思うのか


管理人は管理職を数年経験し、同じく多くの管理者を見てきた中で、このような現状の管理職に対する印象は残念だと思いますし、これをどうにかしないといけないと思ってます。

管理職もやりがいはあり、管理人としては楽しいと思います。


総合職(メンバーシップ型)や専門職(ジョブ型)など働き方も多種多様ですが、管理人個人の感想では総合職こそ何とでもなり今の自分の立ち位置から改善し向上できるポジションだと思います。

これも業種業態によりますが、専門職のように明確な資格は求められない。

管理人自身が、学歴も資格もなく20代に十分なキャリアを築く事ができない中で、這い上がってこれたという成功体験も背景にあるからかもしれません。

それでも管理職というかマネージャー職は、今後もニーズは減らないと思います。

昨今爆発的なトレンドとなっている「生成AI」など、かつて物語で見られたようなテクノロジーが登場し、いつか人間に取って代わる(と言われる業務がある)とまでいわれる時代ですが、そういった未来は少なくとも40代の管理人が現役の間は無いと考えてます。

少なくとも当面は、そういったテックと人を円滑に管理し企業として求めるパフォーマンスをコミットする人員、即ちマネージャーが不可欠だと思うからです。

それでも管理職に対しネガティブに捉える人が大きく増えていると感じる訳です。


思うに管理職(マネジメント)というのは、一般職などオペレーションと異なり、日々のタスクが明瞭ではないため、結局のところやり方がわかりにくいのかなと思っています。

うまくいっていない管理者はそもそもマネジメント自体できていないですが、一方でマネジメントを具体的に学習する機会がどれほどあるかというとそんなに無い(厳密にはその人やそのポジションに最適な研修などの仕組みがうまくいっていない)、そんな中でも日々のミッションが降りかかり学ぶ余裕もなく納期を迫られ日付が変わるまで働いて身心ともに疲弊していく・・・という現実かなと思います。


学ぶにしても、自己学習に依存されていると感じます。

当サイトのコンテンツで見せたいこと


こうしたマネジメントに関する手法などは、様々な専門家の方々が書籍やネットで情報発信されていますし、管理人は何ならビジネス本などとは無縁なエンターテイメントからでも、活用できると思えば取り入れ実践しています。


そういった自身の知識や経験を基に、もっと身近な、もっと実践しやすい、もっとわかりやすい情報を発信していけたらと思っています。

改めて申し上げますが、生成AIなどテクノロジーの隆盛や、それらを活用してDXを成し遂げることなど、新たなテクノロジーやビジネス感など考え方が次々とアップデートされていきます。

が、そんな中でも人は今後も変わらず労働力として重要ですし、人が複数所属すればその人達と管理監督しその人達とテクノロジーを駆使して成果を出すことが求められ事は続いていくと見込んでいます。

管理職は重要です。が、ただ重要というだけでなく、少しでも多くの人に管理職に対しポジティブになってもらえればと思う次第です。

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