去年の秋ごろからですが、テレビ見る時間が増えました(なぜか)。
で、ドラマも観るようになって、直近でいうと4月からのクール含めると3クールは何かしら見続けていて、気が付くとこれかなり数十年振りくらいの快挙?です。
私は思いのほかビジネスというか、仕事に対して思い入れがあるもので、こうしたドラマとかで日常我々が関わる頻度の多い業務をテーマにするドラマは何となく注視するものです。
ちょっと今でも記憶にあってインパクトあったドラマのお話を。
【Missデビル 人事の悪魔・椿眞子】
日本テレビ系列。2018年4月~6月放送
タイトルの通り椿眞子という人物が主人公で、菜々緒さんが演じてました。
人事コンサルタントという観点で、企業の様々なケースを物語にしているのですが、この中で産休に入る女性社員のケースがありました。
社会的にも女性の社会進出を強力に推していく時代に入ってましたから、産休に入る女性の社会復帰を支援する企業こそ正義という中で起きたお話で、マスコミにも取り上げられる取組を社長が大々的にアピールしている訳です(産休⇒育休⇒復帰)。
もちろん良い事なのですが、結局これがアピール目的が前提なので、ひたすら社長はこの女性社員に復帰待ってるよ!とかそういうコミュニケーションしか取らない。
そこを椿眞子が女性社員の言えない本音を見抜きつつ、強烈に解決するという話なのですが、結論この女性は出産を機に退職して専業主婦になりたかったのです。
回りの雰囲気(全社的な取り組みや、そこにマスコミまで入る)に気後れして本音を言えずにいた中、最後には泣きながら本音を言って退職していきます。
女性の働く環境という問題は、非常にセンシティブですし解が一つでなく難しい問題です。
ただ、一般的には出産や育児が女性のキャリアのネックになる、という考え方は事実だと思いますし、そこに対する会社および社会のケアやフォローが必須である点は大賛成です。
でも、それは女性全員が持つ願望ではないですよね。
上記の通り、出産のタイミングで専業主婦を選択する女性だっている訳です。
結局、「女性」を本当に理解しケアできるのは女性なんでしょうか、誰なんでしょうか、と考えさせられるエピソードでした。
が、現段階で私自身が持つ解は、詰まるところ「人それぞれ」「個人の意向」という結論です。
□今回のポイント
同じドラマ繋がりで、今期(2025年4月~6月)のドラマでついさっき見たドラマが「人事の人見」。
【人事の人見】
フジテレビ系列。2025年4月~6月放送予定
まだ1話だけなんですが、テーマ的に気になってたので見続ける予定です(視聴者目線)。
主演は今をときめく松田元太さん。
1話のテーマは「パワハラ」でした。
で、細かい話はネタバレ的になるので端折りますが、パワハラの告発者が部下で被告は上司という関係はよくある話なのですが、問題のポイントと解決は以下でした。
・問題…コミュニケーションエラー
・解決…双方の本音を話し合う(劇中では言い合ってたが)
とはいえ、私もつくづく思うのですが、結局これで『本音でお互い話しているか』だと思う訳です。
私お気に入りでよくこのブログでも出している「ミステリと言う勿れ」の整くんの表現で言うと、パワハラについては事実こそ「パワハラか否か」の2択です。
しかし、関係者それぞれの意見や見方・考え方はそれこそそれぞれの言い分は「真実」です。
パワハラ受けたと主張する側の意見は、「パワハラを受けたという真実」ですし、一方でパワハラをした側と言われる側の意見は、「パワハラはしていないという真実」です。
双方の意見はそれぞれです。
で、人事の人見のドラマでも解決に向かってすべきプロセスでずっと挙げていて、結果的には若干再現性は低いのの、解決に至った手段は「双方が本音で言い分を話し合う」でした。
これはまったくもってその通りだと思います。
このケースで双方話聞けば、「だろう」「と、思う」など想像や思い込みが多いからです。
互いの真意を聞く・知れば解決するケースが多い点から、やはりコミュニケーションエラーが最たる課題になるのではないか、というのが私の結論です。
もちろん、あからさまで悪意ある「暴言」「暴力」「いじめ(無視・省くなど)」は論外ですが。
しかし人の心の内はわからないものです。
だからこそ、日々のコミュニケーションは重要ですし、本音を言えない人が大多数を占めると感じる私ですがそれでも可能な限り本音でなくとも言いたい事を言える関係性は重要です。
問題が起きてからやろうとしても難しいものです(それこそ、そんな状況で解決できるのはドラマくらい)。
このブログがマネジメント主観ですから、パワハラをする側(したと訴えられる側)が近いかもしれませんので、こう結論付けます。
最適解はありません。
だからこそ、1on1など定期的なコミュニケーションを図りつつ、あくまでもビジネスの観点で互い認識・把握すべき事をしっかり話し合う事が重要です。
そういう意味でコミュニケーションの「ゴール」というものは永遠に無いとは思うのですが、到達すべき(到達しておかなければいけない)線はそこだと思います。
そういう機会が定期的かつ多々ある中でも本音を一切言わずに退職したり、パワハラだと訴える人がいたら、その場合は気にする事は無いです。
それだけすべき事をしているので堂々とすれば良いです。単純に合わなかっただけですし、仮に会社から指摘されたりしても、やるべき事やってるので「じゃ、どうすれば良いか具体的に教えてください」と堂々と言えるでしょう。
でもそこまでコミュニケーション出来ていて、そんなイシューが発生する事は限りなく少ないのではないか、と思いますが。