己を知る事

マネジメントにおいて、コミュニケーションは非常に重要です。

しかし一方で、どれだけ親しくても(身内だったとしても)相手の思考を完全に把握する事は限りなく不可能に近いものです。

それ以前に、その人の全てとは言わずとも、今目の前の問題(例えば、1on1の最中とか、交渉中のクライアントとか、ビジネス上で接する一つ一つの機会)だけでもわかりたいものですが、それも極めて困難であると思います。

こうして考えると、マネジメントというのは部下でも上長でも客先であっても、非常に不確定で未知の存在を常に相手にしている、という意味ではとても難儀なタスクを抱えているものです。

□今回のポイント

なので、最低限私が心がけるのは、相手を理解しようとする事は努め続けるとして、何より自分自身をよく理解する事を徹底しなければと考えています。

孫子曰く、

彼を知り己を知れば、百戦殆からず
彼を知らず己を知れば、一勝一負す
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必らず殆うし
(孫子:謀攻編より)

との事。

0か100で言えば、相手も自分も知るのがベストであり、相手も自分も知らなければワースト、という事になる訳ですが、相手を知る事は非常に難儀な事です。

が、己を知るのはどうでしょう。

己という事は言わずもがな自分です。

自分をよく知る事は非常に重要です。

自分を知る対象はスキルもそうですし、性格などです。


例えば短気であれば冷静になりたいけど感情は中々難しいものですから、冷静だったり場をまとめられる人材を交渉の席に同席させる、とか。

スキル面であれば、目の前のミッションが難易度高く自身のスキルには無い、それによって自分では達成できないだけでなく、どうやって達成させれば良いか道筋が立てられないなら、その知見を持つ人間がどこかにいないか、上司部下他部署含め聞いて回って支援要請すれば良い。

まずは自分を知りましょう。

その上で相手を知るために努めていきましょう。

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